ヘルプマークってご存知ですか?

◆ヘルプマークとは
援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、
援助を得やすくなるよう、作成されたマークです。
このマークを見かけたら、電車内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、
思いやりのある行動をお願いします。

 
 
◆対象者
義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病の方、妊娠初期の方など、
援助や配慮を必要としている方。

◆ヘルプマークを身につけた方を見かけたら
〇電車・バスの中で席をお譲りください。
 外見では健康に見えても、疲れやすかったり、
 つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。
 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、
 ストレスを受けることがあります。

〇駅や商業施設等で、困っているようであれば声をかけるなどの配慮をお願いします。
 交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、
 立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。

〇災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
 障がいなどにより、状況把握が難しい方、肢体不自由者等の
 自力での迅速な避難が困難な方がいます。

大阪府のHPより引用
ヘルプマークについて

 
 
恥ずかしながら私は知りませんでした。
ヘルプマークは東京都が作成し、全国に普及が進んでいるようです。
平成29年の6月からは大阪府および市区町村でも配布を開始したようです。
まだまだ日が浅い事もありますが認知度はとてもとても低いと思います。
社内でも聞いてみましたが、認知度は0でした。。。
もっとCMやニュースでも取り上げて欲しいものです。
そう思ったのも、ヘルプマークを知らないからこそ起きた辛い出来事があったからです。

1人の女性に起きた出来事です。

その女性は、外見では本当に健康に見える人です。
見た目年齢もとっても若くて、
明るくて、優しくて、仕事も子育てもとても頑張っています。
ですが、外見ではわからない原因不明の激痛に24時間襲われる病気を抱えています。
本当に一緒に数時間過ごしてもわからないくらい元気に見えるのです。
それは周りに心配かけまいと”フリ”を頑張ってしているんだと思います。
24時間襲う痛みの病気と生きています。
痛みは当人しかわかりません。
しんどさの度合いも当人にしかわかりませんよね。

私も生理痛がきつく、痛くてうなっていても
母にはわかってもらえませんでした。母は生理痛になった事がないからです。
経験してみないと痛みってわかりませんよね。

その女性は、ある日通勤でヘルプマークをつけて優先座席に座っていました。
するとヘルプマークを知らないであろうおじさんが近づいてきて
「ねーちゃん、何座ってるねん。さっさと立たんかい!座らなアカン人が他におるやろ!」と。
女性は立ち上がって席を譲った後、
おじさんに「すみませんでした。でも、ヘルプマークご存じないですか?」と尋ねたそうです、
ですがおじさんは知らん振り。
その後、「座りたいだけやろ。」と一言あったそうです。

車内では、周りの方が女性の様子を何度もみていたようです。
ですが見た目には何も症状がないので席を譲ってくれる人もなく
ただ見られるだけ。

女性は、席を譲ってもらえなかった事や、
見てみぬフリをされた事が悲しいのではない。と言っていました。
おじさんが発した「座りたいだけやろ。」の一言です。
これまで何度も言われてきたそうです。

ただ座りたいだけでヘルプマークを持つでしょうか?

おじさんからしたら、正義感で注意をしたんだろうと思います。
ですが、ヘルプマークを知らなかった為に、それは正義ではなくなりました。
そしてきっと、自分は間違えてこの人に注意してしまったと気づいたけれど、
間違えた自分を守るために、この一言を発したのでは、と私は思いました。

こんな一言が二度と出ないためにも、
ヘルプマークの存在を多くの方に知って欲しいと思いました。
知っていたらこの出来事はおきませんでした。

誰もがヘルプマークを持ちたくて持っていないと思います。
持たないと、自分の身体を守れないからです。
優しい日本になって欲しいと思います。